とんかつ 河金@入谷

以前から気になっていた『とんかつ 河金』に訪問。


「カツカレー」は日本で生まれた洋食ですが、
その元祖とと呼ばれるお店が幾つかあります。

発祥として知られているのは銀座にある『銀座スイス』で、
1948年(昭和23年)にカツカレーが誕生したとされています。
『銀座スイス』は洋食皿にライス・トンカツを盛ってカレーをかけた今では最もポピュラーなスタイル。

しかしそれよりも30年も前に浅草で「カツカレー」は誕生していたのです!
浅草の洋食屋台『河金』で1918年(大正7年)には既に丼の形で「カツカレー」が提供されていました。
ただしメニューとしては「カツカレー」ではなく「河金丼」でした。
つまり形は違えどライスの上にトンカツ&カレーをかけた「カツカレー」の元祖は浅草にあった『河金』なのです。

残念ながら浅草にあった初代の店舗は既に閉店していますが同じ台東区内(入谷・千束)に暖簾を受け継いだ末裔のお店が残っています。


とんかつ河金
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「河金丼 750円」
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やや小ぶりの丼で登場した「河金丼(カツカレー)」
ライスとトンカツの間には千切りキャベツが敷かれており、
その上からトロミのあるカレーがかけられています。
香辛料などのスパイシーさはなく小麦粉とカレー粉を炒めて作った正統派のカレーは優しくて懐かしくもある昔ながらの味わい。


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トンカツは厚みこそないが丁寧に処理されており柔らかくてサックサク。

昔からのレシピそのままに100年近くも受け継がれているカツカレー。

いつまでも残して受け継がれて欲しい一品でした。

ごちそうさま。
※あくまでも個人的な味覚表現ですのでご容赦下さい。



 @『とんかつ 河金』@
[住所] 東京都台東区下谷2-3-15
[営業時間] 11:00~14:00 17:00~19:30
[定休日] 土曜
[最寄駅] 東京メトロ日比谷線「入谷」